クリニック新規開業支援ケーススタディ

Case1 失敗しない資金計画 … 運転資金の必要性

開業資金の調達方法は、様々なものがありますが、成功する開業のためには、まず資金調達に余裕を持ってスタートすることが肝心です。余裕ある資金調達とはどういうものなのでしょうか?

金融機関からの借り入れをできるだけ少なくすることなのでしょうか?

いえ、決してそうではありません。

どんな専門家でも、開業前に患者さんの数を正確に予想することは不可能です。 開業後に起こり得るリスクに備えて、自己資金の一部を手許に残し、 運転資金はできるだけ金融機関などから調達することが余裕のある資金計画といえます。 そして、開業後資金に余裕ができたら繰り上げ返済をすればよいのです。

Case2 銀行に何をアピールすればいいの? …経営者としての自覚

借入の申し込みの際、金融機関が知りたいこととは一体どんなことでしょう?

金融機関の主な審査項目

  • 開業の動機
  • 勤務実績(キャリア)
  • セールスポイント(医学的な得意分野)
  • 開業場所の選択理由
  • 設備投資額と調達計画
  • 事業計画

金融機関は、審査書類を作成するにあたって、必ず直接面談を行います。

開業の動機(目的)と勤務実績(キャリア)は非常に重視されますので、あらかじめしっかりと明文化しておきましょう。

事業計画で特にチェックされるポイント

  • 綿密な市場調査や信頼性の高いデータにもとづいて作成されているか
  • 資金繰りについて設備投資や返済計画に無理がないか

現実的なシミュレーションをもとに、充分に余裕があることを説明してください。

以上に加えて、ご自身の開業に賭ける熱意や差別化を意識した診療方針などをアピールし、「成功間違いなし!」と融資担当者に確信を持たせる説明ができれば最高です。

Case3 開業にはどのくらいお金が必要?…一般内科の場合

一般内科テナント開業、40坪の目安
内科クリニックのテナントの例(概算)です。

所要資金

  (単位:万円)
テナント敷金、礼金等 500
内装工事費 2000
医療機器代 2000
什器備品・薬品代・印刷費 500
医師会費、広告・開業費 500
開業後の運転資金 1500
合計 7000

Case4 医療機器の相場ってどの位…診療科別の目安

(1)全科目共通機器類の目安

(単位:万円)
電子カルテ 300~700
(レセプトコンピューター) 200~300
コピー機 3~30
FAX機 3~10
レジスター 5~20
タイムカード機 5~20
診察机・椅子 10~50
診察ベッド・椅子 10~20
事務用ロッカー 3~10
更衣ロッカー 3~10
待合室 椅子(ベンチ) 10~50
その他 70~100
合計 600~1,300

(2)内科の目安

(単位:万円)
X線撮影装置+CR 700~900
超音波診断装置 400~600
電子内視鏡 400~700
心電計 80~120
AED(除細動器)
(MRI)
(CT)
(生化学自動分析装置)
(全自動血球計数器)
(血液検査関連機器)
(眼底カメラ)
(リハビリ機器)
合計 2,000~3,000

(3)外科・整形外科の目安

(単位:万円)
X線撮影装置+CR 700~900
超音波診断装置 400~600
心電計 80~120
リハビリ機器 400~800
骨密度測定装置
筋電図
誘発電位検査装置
AED(除細動器)
(MRI)
(CT)
(生化学自動分析装置)
合計 2,500~6,000

(4)小児科の目安

    800~1,000万円

(5)産科・婦人科の目安

    3,000~8,000万円

(6)泌尿器科の目安

    1,500~2,500万円

(7)皮膚科の目安

    700~2,500万円

(8)耳鼻咽喉科の目安

    1,500~2,500万円

医院・歯科医院経営支援ケーススタディ

Case1 在宅支援は始めたほうがいい?…収益性の違い

現在は比較的手厚く点数配分されている在宅診療ですので、平均的な診療報酬でみた場合1日当たりの外来患者数40名=1日当たりの訪問患者数8人という統計がでています。

今後将来的に高齢化により外来患者が減ることも予想されますので、診療所にとって外来の保険診療のみに頼って経営を続けるのはリスクが高くなってきます。在宅医療は24時間対応などハードルが高いのですが検討したい選択肢のひとつです。

Case2 地域住民のアピールの仕方は?…情報発信の重要性

ホームーページでの定期的な情報発信、地域住民向けの健康セミナーの開催、フリーペーパーへの寄稿など継続的に行うことは患者さんへの認知度アップと潜在的な患者層の来院動機につながります。

園児健診・産業医の受け入れも開業当初のまだ忙しくない時期のクリニックにとっては、継続的に重要な役割を果たします。

Case3 歯科

 

Case4 節税

 

医療法人設立支援ケーススタディ

Case1 一般的なメリット・デメリットは?… 医療法人制度について

メリット

税務上

  1. トータル的な節税が可能です。
  2. 医療法人の給与を受けることにより、給与所得控除の恩恵が受けられます。
  3. 理事に対する退職金の支払いが認められ、法人の損金として計上できます。
  4. 法人契約による生命保険への加入が可能になり、保険料が損金として計上されます。
  5. 将来の相続税対策が図れます。
  6. 会計年度が任意に選択できます。

運営上

  1. 経営の近代化を図れます。
  2. 対外的信用が大幅に向上します。
  3. 院長自身も厚生年金に加入することができます。
  4. 自分の給与と法人利益を分けて考えられ、計画経営が可能に。
  5. 分院開設や訪問介護事業などに参入できます。

デメリット

税務上

  1. 資金使途を明確、明瞭にしなければなりません。
  2. 法人の資金は個人的なことに使えず、剰余金が生じた場合も配当はできません。

運営上

  1. 移転などの場合、事前の認可が必要となります。
  2. 作り方や運営の仕方を知らないと失敗することがあります。
  3. 利益配当ができないため、毎年役員報酬の見直しが必要となります。
  4. 院長も職員も厚生年金に加入しなければなりません。
  5. 小規模企業共済制度は脱退しなければなりません。

デメリットをメリットに変えられるよう、シリウスでは上手な運営をアドバイスしています。

Case2 どの位節税になる?…シミュレーションをおすすめします。

シリウスでは「医療法人の設立シミュレーション」を無料で実施しております

まずは確定申告書をもとにした「医療法人設立シミュレーション」をおすすめします。

医療法人の設立に際しては、役員報酬の設定、法人税や所得税の税率を考慮した手元資金及び法人に残しておく現預金等の見積もりなど、数字ベースの経営予測の必要性があります。

法人設立を検討されている先生は、早めにシミュレーションを実施されることをおすすめします。

Case3 法人設立からお願いすることはできますか。

もちろん可能です。3期分の確定申告書と決算書をお持ちいただき、まずはシミュレーションをさせていただきます。法人成りのメリット、デメリットを検証し、また先生のバックグラウンドをお伺いしたうえで計画をたててまいります。

Case4 医療法人になると生命保険に入ったほうがいいと聞きましたが。

一番多く活用されるのが、理事長(理事)の退職金の積み立て目的です。個人の医院では退職金として経費で出すことはできませんが、法人の場合は退職金支給が可能です。節税と合わせた効果的な保険活用の提案をいたします。

シリウスのネットワーク

弁護士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、医療品卸会社、検査会社、内装設計会社、広告会社、ハウスメーカー、医療機器メーカー、都市銀行、地方銀行、信用金庫、リース会社などネットワークと多数の方のご協力のもと先生方をバックアップしてまいります。

ご相談を承ります(初回無料)

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